
四番目の星は、数字の虜になって「たいへん忙しがっている」実業屋の星。王子さまは「きみは、星のためには、なってやしない」という、はじめてちょっと非難めいた言葉を口にします。王子さまにはこれがきっと一番悲しいことなのしょう。物を持つことは、その物の「ためになっている」かどうかということ、これも耳が痛い。
おとなはともかく物を数えたがる。その数字の多さで満足しているわけです。年収いくらだ、とか、これはいくらしたとか・・・。この実業屋はただ数えているだけで、本当には星を持つことさえできないように、つまり、どれだけ持っていようと、あんたはあんただよ、そんな眼で王子さまは見ているのです。忙しそうにふるまっても、物を積んでも、その物のためには「なってやしない」、それだけではなくて、自分のためにも「なってやしない」と。
仕事は仕える事と書くように、そして、幸せは「仕合せ」とも書くように、仕え合うこと。忙しいは、心を亡くすと書くことも忘れたくないですね。たとえ、ちっぽけな星しかなくても、喜んでくれる誰かがいる、それが持つこと、いえ、わたしが「ある」ことなのです。
はじめて非難めいた言葉を口にした王子さまですが、それでも王子さまは最後に無邪気に「まったくかわっているな」と考えて、旅をしてくれています。
レポート;大和牧師様

