星の王子様 朗読&ダンスパフォーマンス

.....クリスマスの夜、目には見えないきらきらと輝く贈り物をあなたに。

12月21日〜23日開催イベント「The Little Prince」のblog

2005年10月03日

星の王子様朗読  〜バオバブと羊

レポート;タンタン

「ねえ。羊の絵をかいて。」

「大きなバオバブも、はじめは小さかったんだよ」

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飛行士と王子様が初めて出会ったとき、王子様は出会い頭に自己紹介も無しに、
羊の絵をかいて、とせがみます。どうして、王子様は羊を欲しがったのでしょうか?
又、羊にバオバブの芽を食べさせたかったのは、何故なのでしょう。

「星の王子様」の物語にはしばしば、現実世界で起きていたことの
象徴となるようなものが登場します。解釈は人それぞれいろいろな解釈が
出来るような言い回しなのと同時に、具体的なモチーフが見え隠れします。
バオバブ、羊、薔薇なども、サン=テグジュペリそのものに大きな影響を与えた人、
事柄のあらわれでもあるようです。

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たとえば、王子様が見かけた星で、3本のバオバブがどんどん成長し、
結果その星を破壊してしまうようなシーンがありましたが、この3本の恐ろしいバオバブが、
日独伊三国同盟説をあらわしているという説が有ります。
(ドイツのナチズム、イタリアのファシズム、日本の帝国主義。)
第一次世界大戦、第二次世界大戦を経験したサン=テクジュペリにとっては、
どんな人の心にも有る善悪の、悪の部分が成長すれば、それは無限にふくれあがり、
やがて大きな惨事を生む結果となる、ということを肌で感じ取ったのでしょうか。


献辞を捧げたレオン・ヴェルトも、ユダヤ人でナチスからの迫害に苦しんでいました。
だから、そのような脅威になる前に出来る限り早い段階で、羊のような無垢で純真な存在に、
食べさせて無くしてしまいたかったのでしょう。無くしてしまいたかった、というよりも、
そのような芽は抜いてもまた新しく芽生えて来る訳で、3本のバオバブが星を破壊してしまったような
結果になることのないように、つねにこころの手入れが必要です。
(バオバブのモデルとなった樹は実際は、果実や葉が人々に恵みを与え、建材に使われる等
人間の生活に大変役立っています。ただその巨大さ、奇妙な形が、「恐ろしいバオバブ」の
イメージに繋がっているようです。)

ところで、飛行士が投げやりに「あんたの羊このハコの中にいるよ」といい加減なことを
言い放った時に、王子様はハコの中に確かに羊を見つけました。
ここでは、王子様が「見つけた」のなら、たしかにそこに羊は居る、
そんな見えない真実を通して、物語全体にちりばめられている「大切なものは目には見えない」
メッセージに向かっての心の準備をしてくれるのです。

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参考書;「星の王子さまの本 〜星の王子さまクラブ編」 宝島社出版
posted by The Little Prince 出演者 at 18:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 「星の王子様」の世界を学ぼう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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